「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ」と、ミシュラン3ツ星「ピアッツァ・ドゥオモ(アルバ)」とチェレットワインとのコラボレーションのガラディナー。
「ピアッツァ・ドゥオモ(アルバ)」のスペシャリテ「インサラータ」。
約30種の野菜によるサラダである。
上部のエディブルフラワーや極薄に切られた野菜には、なにもかかっていない。
下の葉類には、バローロ風味のヴィネグレットがかかっている。
これを本国ではピンセットで食べるというが、こちらでは箸でいただいた。
上の野菜類をまず食べると、澄んだ様々な香りが口の中に宿り、やがて鼻に抜けていく。
いきなり森の空気が送り込まれる。
体と血が、浄化され、心が清々しく、無垢となる。
やがて食べ進むと、ヴィネグレットにくるまれた野菜の甘みやら苦みが現れて、味が次第にクレッシェンドしていく。
命ある野菜の呼吸を感じってほしいというシェフからのメッセージに、そのありがたさに、深々と感謝のため息をついた。