東京とんかつ会議110 新橋「明石」ロースかつ定食1400円 2017
【肉2衣3油2キャベツ2ソース2御飯2味噌汁2お新香2特記串カツ1
合計18点】各項目3点満点特記1点総計25点満点
カウンターに一人座っていると、60代後半の男性が一人ずつ、二人入ってきた。体格の良い方は入ってくるなり、メニューも見ずに「ひれかつ丼を頼む。一方のスリムな紳士は、こちらもメニュー見ずに、ロースかつ定食を頼む。常連なのだろう。店主と世間話をしている。
ただしきとんかつ屋の情景である。駅ビルの4F。飲食店がひしめく地下から2階とは離れた場所にぽつねんとありながら、こういう常連客を持ち、昼には行列もできるのは、世にはとんかつを愛する客が多い証だろう。
とんかつは昔のスタイルで、粗めのパン粉をつけ高温で揚げる。それゆえ衣が香ばしく上げ切りが良く、この香りだけでご飯が進みそうである。肉は、この価格では仕方ないのかもしれないが、やや力がない。脂の融点もそんな低くはないようである。
衣自体は香ばしいが、高温ゆえの悩みで、やや揚げすぎで衣の一部が剥がれてしまっている。
ご飯は少し古いお米なのだろうか。やや粒が小さい。豚汁とナメコが選択できる味噌汁は、香りが十分で、豚汁は豚肉の旨味は感じるものの、豚肉がなく、とんかつとぶつからずにいい合いの手となっている、香の物は、キャベツ浅漬けゴマに沢庵。
キャベツは粗めで、やや甘みにかける。
ひき肉をベーコンで巻いたベーコンかつや、ネギが甘く肉とのバランスがいい串カツはおすすめである。