刻向かったのは、馬場洞(マジャンドン)。
一日300頭を捌いていたという屠場は、98年に郊外に移転したが、卸は健在で、今もすらりと肉屋が並んで内臓や肉を売っている。
相場は日本の6~7割くらいか? 店に立つのが圧倒的にオンマが多くオンマが笑顔爽やかに、血が滴る内臓を売っているのも、実に韓国的である。
その入り口に焼肉街がある。
4mほどの路地に、20軒ほどの焼肉屋がひしめいて、皆客引きに懸命だ。
その中のの一軒、客引きをせず、列ができている店「大邱(テグ)チッ」に狙いを定め、入った。
満席の店内は、焼肉を食べる人の声で賑わっている。
肉盛り合わせ(約1万3千円)を頼むと、金と、生野菜と共に、レバーとセンマイの刺身が置かれた。
日本では食べられないレバ刺しが、突出しなのだ。
おかわり自由なのだ。
ついでにユッケも堂々とメニューに載る。
もちろん頼んで、肉の甘みを堪能した。
味付けしていない肉の盛り合わせは、1㌔もあろうかという大盛りで、ハラミ、サガリ、中落ちカルビ、ロースなどの布陣。
これらを順次、塩胡椒して焼き、生玉葱入り酢醤油、コチュジャンなどにつけ、サンチュ、セロリの葉、青唐辛子、生ニンニクと共に食べる。
大量の野菜と食べる焼肉は、なにかいくらでも食べられる気分となって、瞬く間に無くなっていくのであった。
そして最後は、ウゴジスープ(白菜スープ)で大団円。