艶と清純 2017.09.28 食べ歩き , フランス , フランス料理 , 甲殻類 Tweet モザンビークから来たというモルド海老のタルタルは、ねっとりと甘く、舌に広がっていく。 海老の肢体を、桃とトマトのガスパチョが包み込む。 すると健やかな甘酸っぱさに包まれた海老は、色気を脱いで、爽やかな表情を見せ始める。 しかしそれも一瞬で、キャビアが現れると再び妖艶が広がり、さらにヨグルトムースがそれらを洗い流す。 共鳴し合いながらも表情を変化していく時間に、ときめく。 艶と清純で僕らを翻弄する、「レストランケイ」の前菜である。