乱暴に言えば、アマトリチャーナとカルボナーラを合わせたが、ブッテーラである。
トスカーナの郷土料理で、名前はうしかい(buttero)に由来するのだという。
パンチェッタ、にんにく、赤唐辛子、玉ねぎ、白ワイン、トマトの水煮、卵黄、パルメザンチーズなどで、仕上げに卵黄を加える。
トマトソースに卵黄のまろやかさが加わり、それにチーズやパンチェッタの旨味も加わった、濃厚な悪魔の魅力を持つ。
「コジコメ」では、ヴィチドーミニ社のメッツェペンネを使い、25分ほど茹でてあえたのだという。
その根性のあるコシと、溝や穴にソースが絡まって、心を掴むのであった。
三軒茶屋「コジコメ」