焼味は、広東料理の華である。

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焼味に力を入れている料理人は信頼できる。
焼味は、広東料理の華である。
「今アヒルをなんとか焼けないか試作しているんです。しかし冷凍物しか入手できずに、毎日焼いては賄いで食べています」。
そう若いご店主上岡誠さんは、言われた。
店内写真右端に見えるように、カウンターだけ二人で回す小さな厨房なのに、焼味用の大きな釜を備えている。
焼肉シューユーの表面は、なんとも香ばしくバリバリに焼きあがり、噛めば豚脂の甘みが流れ出て、顔が崩れる。
脆皮鶏は、焼きあがった皮から放たれる香りだけで目が細くなり、パリンッと皮が弾ければ、しっとりとして、優しい滋味に富む肉にはが抱きかかえられる。
上岡さんは研究熱心な方なのだろう。
それゆえ料理の説明が、理論的で実にわかりやすい。
ああ早く彼の焼くアヒルが食べたいなあ。
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