東京とんかつ会議番外編 ミラノとんかつ会議「Osteria Brunello」の「La vera cotoletta di vitello alla Milanese salsa tartara e patate novella al forno」24ユーロ
伝統的なミラノ風仔牛のカツレツは、象の耳を目指すというが、ここは新たなやり方でやっていてうまいという話を、パリのイタリアレストランシェフから聞きつけた一行は、「これはどうあってもいかなければならない」と、昼ごはん食べた後にもかかわらず、駆けつけた。
なんでもここのカツは、ガイド「ガンベロッソ」にて「Premio Special」を獲得しているらしい。現れたカツは、伝統的なお姿とは違い、厚い。たまらず一口食べた途端、不覚にも「う、うまいっ」と叫んでしまった。
肉の香りがする。香ばしい衣を突き破れば、柔らかな仔牛の滋味が、歯と歯の間で躍動し、その後からほの甘い仔牛肉の香りが鼻に抜けていく。こりゃ、いいカツですぜ旦那と、お腹いっぱいにもかかわらず、手が次々と伸びてしまう。
そしてこの骨の周りがいいのですね。弾けるような食感とコラーゲンの甘みがあって、食べた瞬間に「肉を食べているゾォ」と叫んで、店内を駆け回りたくなってしまう。
タルタルソースがつけられるが必要なし、このままで食べ進むのがいいだろう。キャベツ、ご飯、味噌汁、お新香がないので、点数にはならないが、肉3、衣3、油3である。
2枚目の写真は、前日に食べた「Antica_Trattoria_della_Pesa」のカツレツ、3枚目の写真は、その夜にいただいた、アルバ「a Ciau del Tornavento」の乳飲み仔牛のカツレツ。この話はまた後ほど。