東京とんかつ会議19 二子玉川「大倉」の特ロースカツ定食1300円

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東京とんかつ会議19
二子玉川「大倉」の特ロースカツ定食1300円
<肉2、衣2、油3、キャベツ2、ソース2、御飯2、新香2、味噌汁2、特記とんかつ定食 計18点

開店前から列が出来る人気のとんかつ店である。中でも人気は、平日限定5食の「特ロースカツレツ定食」で、開店15分〜20分前に行かないと売り切れる。開店10分前には、4〜7人の列、そのうち先頭の5人は、必ず「特ロースカツレツ定食」を注文する。
それも20代から70代までで、近隣の住人や働く人にとって大切な店なのだろう。
「特ロースカツレツ定食」は、芯の部位の一切れだけ切り口を上にし、二つに切って盛られる。その断面はしっとり肉汁が滲み出て、中心がややピンク色。
「もしよろしければ塩をつけてどうぞ」と女将さんが皿を置いていく。まずは何もつけずにいく。肉の甘味は十分で、肉は肩ローズに近い部分なのだろう、きめ細やかで、端は脂層が2層走っている。厚みも十分。1300円のお値打ち度で言えば、都内随一ではなかろうか。
中高温で揚げられた中粗の衣は、サクッと香ばしく、油切れもいい。ただ衣のはがれ気味なので肉と衣を2とした。
キャベツもたっぷりと盛られ、豚汁も根菜がたっぷり、お新香は、胡瓜、白菜漬け、大根醤油漬け、茄子と、お腹いっぱいになってもらおうという心意気に溢れている。いずれも質的には申し分なく、値段を考えれば、充分である。ソースはやや濃いめ。
特記は、「とんかつ定食」1000円。肉の厚さ、量、質ともによく、これまた都内随一のお値打ちとんかつだ。
ランチには850円のとんかつ定食もあるが、この1000円の方がお値打ちである。

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