東京とんかつ会議178田町「トンカツⅩ」 東京Ⅹロースカツ定食3500円

東京とんかつ会議178田町「トンカツⅩ」
東京Ⅹロースカツ定食3500円(税抜き)
【肉3衣3油3キャベツ2ソース2ご飯3味噌汁2お新香2特記なし合計20点】各項目3点満点特記1点総計25点満点
東京のブランド豚TOKYO Xに特化したトンカツ屋である。都内のトンカツ屋でも扱っているところがあるが、中でも南阿佐ヶ谷の「成蔵」が有名だろう。
肉はきめ細やかで味が濃く、脂は甘い香りを放つ。なにかこう噛むと肉の圧倒感が押し寄せてくるのだが、しつこくない。トンカツに適した豚肉で、噛む喜びがある。
中心がややピンク色に揚げられたカツは、180gだということだが、肉質が詰まっているせいだろうか、重量感があって、一切れを箸でつまむと重く感じられる。ことに右端の脂が多く味が濃い部分が美味しい。
衣は細かくやや不揃いだが、カリカリとして心地よい。脂はラードと米油のブレンドで、ほの甘い香りがする。だが後半衣が剥がれ気味なところがあり、揚げる温度の配慮をもう少し細かくするとより良くなるのではと思う。
おかわり自由のキャベツは、切り方は粗いが瑞々しい。だがほのかにえぐみも感じる。味噌汁は東京Xを選んだ場合、通常のなめこ汁だけでなく、豚汁も選べる。その豚汁は、それだけでもご飯が食べられるほど量が多く、若い人には嬉しいだろう。具もゴロゴロと入っているが、やや煮詰まり気味であったため2とした。
ご飯はおいしく、大根とキュウリ浅漬け 蕗の薹味噌のお新香は、このトンカツに対してはやや寂しい。ソースは甘めである。
他と違う点は、おろしわさび醤油が添えられていることである。卓上に食べ方指南があり、ソースの後、おろしわさび醤油で食べ、最後はお茶漬けを勧められるので試してみた。
おろしわさび醤油は、合わないことはないが豚肉の味を持ち上げるには弱く、茶漬けは、食後のさっぱり感は出て合わなくはないが、トンカツが脇役になるとかんじた。
またかつ前の肴が充実しており、様々なつまみでいっぱいやってから美味しいトンカツを待ち構えるのもいいだろう
山本氏
【肉3衣3油3キャベツ3ソース2ご飯3味噌汁2お新香2特記なし合計21点】
河田氏
肉3、衣2、油3、キャベツ3、ソース2、御飯3、お新香2、味噌汁2、特記 なし 計20点