東京とんかつ会議138 西荻窪「布袋」むさし麦豚ロース(120g定食)1500円
[肉2油2衣2キャベツ2ソース3ご飯2味噌汁2お新香2特記コロッケ1合計18点]各項目3点満点特記1点総計25点満点
明るく清潔な店内は、トンカツ屋らしくない洋風な内装で、BGMにはJAZZが流れている。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と、大きく快活な声で挨拶されるご主人とお手伝いの二人で切り盛りされている。
使う「むさし麦豚」とは、麦由来の資料や米を与えて育てた、埼玉県のブランド豚で、まろやかでクセのない味が特徴だという。粗めの衣で挙げられたとんかつの断面は、淡い桃色が刺して、肉汁と脂がうっすらと滲んで美しい。
120gゆえにたっぷりと肉汁を含んでいるとはいえないが、しなやかな肉質で、クセのない素直な味である、脂はとけゆくが、香りは薄い。油切れはよく、衣もピタリと肉に張り付いて良いのだが、粗い衣ゆえに油を吸って、ややくどく感じるのが残念である。
キャベツは切り方が粗いが、みずみずしく、三つ葉と豆腐の赤だし味噌汁は香りがある。柔らかめに炊かれたご飯は、標準、浅漬け大根のおしんこは、もうすこい量が欲しい。ソースは甘みがいやらしくなく良かった。
コロッケは芋の甘みが生きて、とろりとした食感でおいしかった。