東京とんかつ会議10
神楽坂「あげづき」ロースカツ1610円 ご飯、味噌汁、ポテトサラダ、新香セット371円
<肉2、衣3、油2、キャベツ2、ソース3、御飯2、新香2、味噌汁2、特記海老フライ、1計19点>
人気のとんかつ屋である。平日の昼時はもちろん、訪れた日曜の夜も早くから行列ができている。
低温の油でじっくり揚げ、高温の油でさっと仕上げをし、1分ほど休ませて均一に火を入れていく。淡い色合いの衣をまとったカツの断面は、全体がほのかに薄桃色を刺す。肉にはしっとりとした甘みがあっておいしいが、やや水分量が多いのか、衣と肉の間に隙間ができている。また水分が抜けている分、やや硬く感じる方もおられよう。
衣は粗めだが、歯ぐきに突き刺さるようなことはなく、サクサクと軽い。油切れはいいが、皿の下になった衣部分が、ずいぶんと湿った状態になっているのが惜しい。
おかわりが自由と嬉しいキャベツは、切りたてではないが、質よく、別添えのドレッシングとも相性よく、いくらでも食べられる。
甘めだが上品なソースは、このカツとよく合い、とんかつを持ち上げるので、最初の一切れは塩で、後はソースがお奨めだ。
ご飯、味噌汁とも十分だが、お新香と共に、さらなる向上を期待したい。
高温ゆえ、衣が固めだが、海老フライの海老の質が極めて高い。