「岩金酒場」のナポリタンに後ろ髪魅かれながらむかうは、鐘ヶ淵の「はりや」でござい。
「いらっしゃい」。店に入れば、白髪のおじさんが睨み利かす。
ここはぬる燗、湯豆腐やって、次はめざしをやっちまう。
常連は下町グルメ談義。一人はタクシーの運ちゃんで、「ステーキなら今銀座のかわむららしいよ。よくお客が行くんだ」なんて話し、お会計は1700円。
さあ〆は「キャベツ炒め」と決まってらあ。
キャベツ炒めといってもね、ここは焼きそばなのよ。
干し海老が入って、その塩気とうま味が絶妙で、ソースもこれ以上でも以下でもない精妙な味付けで、パラッと炒めてある。
東京「三大ソース焼きそば」の一つである。
え? 他がどこだって? また今度ね。
後ろ髪魅かれながらむかうは
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