壺は、紹興酒で湿らせた紙で封印されていた。
紙を取り、ゆっくりと蓋を開ける。
丸い芳香が立ち昇って、顔を包む。
湯気の向こうには,ナマコ,フカヒレ、鮑、魚の浮袋など、高級乾貨が鎮座している。
スープを一口飲む。
最初は淡い味が舌を流れ,次第に滋味を膨らませていく。
深淵が見えないほどの複雑さと深さが味にあって,喉に落ち、体の隅々へと染み渡る。
はあ。
ため息一つ。
スープの滋味によって,体中の筋肉と骨は弛緩して、充足の息がひとつ、まろび出た。
「虎景軒」ジャヌ東京
招牌顶级佛跳墙
福建風高級乾貨の壺蒸しスープ