毎年過熱化する軽井沢BBQ。
もうアジア1とか世界一とかやめた.
今年のテーマは「命を食べる」。
統括は不肖私。
参加者約70名。
参戦シェフは、銀座「バードランド」和田氏、
北千住「バードコート」野島氏.
池尻「パーレンテッシ」中野氏。
渋谷「ゆうじ」の樋口氏.
初参戦、青山「essenns」の藪崎氏。
朝早くから下準備。
松茸やらあわびやら食材がわんさか届きます。
これが料理人そろい踏み
以下、胃袋連続爆撃5時間、笑い止らぬ30皿。
まずは、朝採り野菜の「バーニャカウダ」。
続いて、川越小野食品のざる豆腐「なごり雪」は、トマトとバジルにオリーブ油と塩で食べるイタリア風と、5種類の刻んだ古漬けで食べる和風の二種類で。 うまし。
「えび焼けたよ」の声が上がった。
立派な車海老が赤々と焼き上がり。
頭からかじりつけば、中が少しレアであんまいぞぉ。
前菜は、中野シェフ渾身、米麹で一晩熟成させたことによる、とても色っぽい「牛肉のたたき」
立派な黒あわびで完成、ああソースがたまらん、
「あわびのカルパッチョ 肝ソース」だ。
脇に控えしは、岐阜の泉屋謹製「鮎リエット」と「白熟クレームパテ」。ワインが進んで困ります。
「はい出来ました」。
見れば「キャベツ蒸し焼き トリュフの香り」。
トリュフの妖艶がキャベツの甘さを引き立て、一同うっとり。
続いて登場したのは、レモングラスやカーなどを使った「スズキのタイ風蒸し焼き」と、タイムやデイル等を使った、「スズキのギリシャ風蒸し焼き」。
うーん。香りの違いで食べ比べ。瞬く間に骨だけに。
今度は、小金井「ケーニッヒ」がこの日のために作ってくれた「フォアグラ、ピスタチオ、トリュフの焼ソーセージ」。
香りのバランス見事で、かぶりつけば、即陶然。
おっと今度は、モランボンのジョンさんが肉塊を取り出した。
豚の舌から軟骨、内臓までのつながりで、これをとんんとんと包丁で叩き、ジョン・キョンファ先生の味付けによるヤンニョムでいただく、「豚のとんとん焼き」だあ。
焼き上がりを食べれば、コリッ、ふんわり、サクッ。食感様々、ヤンニョムの複雑な味わいで、二頭分もあっという間。
ここで口直し、「とうもろこしのすり流し」。
白味噌の隠し味が心憎い。
また焼き手より、声がかかる。
「かしら串焼き」だあ。なんとこれぞかしら。 かみ締める醍醐味、食らう楽しみここに尽きる。
中野さんが焼き始めたのは、国産小麦全粒粉による、イタリアモデナのおやき、「ティジェッラ」だあ。
小麦粉の香り香ばしく、先のソーセージやら、肉のたたきやら、生ハムやら挟んで食べれば、また食欲盛り返す。
さあまた焼きでは肉塊を焼き始めた。
今度は子羊アバラの塊だ。骨一本づつに切られたのをかぶりつく。 おお肉汁溢れ、香りが弾け、滋味が押し寄せる。肉食いの本望なり。
「胡瓜」や「ポテトサラダぼこい風」で一休み。
また大きな歓声。
藪崎シェフがさっきから一時間ほど、鉄串を回し続けた重労働の成果だ。「広東風子豚の丸焼き」である。
皮はパリッと弾け、肉はジューシー、もうやめてといいたくなる味に次々と手が伸び、これまた二頭分は、きれいになくなる。
さあここでゆうじの出番。
大阪名物「どて焼き」に「肉吸い」だあ。
どて焼きの牛スジ、ホルモンうまし。異なる食感に目を細め、松茸入り、肉吸いの優しい滋味にうなる。
小野食品の油揚げは、さっと焼いてトリュフ塩で食べてみる。ああ、こんなエッチな油揚げは、初めてだあ。
松茸は、炒め、割り下入れてすき焼き風。酢橘搾って食べれば、みな笑顔。
朝もいだ、とうもろこしも丸ごと焼いてやれ。 ああ甘いどうしよう。
ここでご飯物は別腹と、いつもの定番、「夏野菜と豆のキーマカレー」に、
「オープロヴァンソー直伝ハヤシライス」。
竹園旅館特製コロッケも加わり、結構皆さん食べている。
最後は桃のコンポートに、
冷やし汁粉さらりで大団円。