「上海料理の角煮は、トロトロを目ざすけど、呉家に伝わる客家風は、モチッとした肉の食感と香りを大切にします」。
そう言って、呉先生は角煮を目の前で作り、教えてくれた。
出来上がった角煮は、湯気を立てながら、照り輝き、「早く食べて」と、誘いかける。
たまらず食べると不思議、豚は里の食材なのに、海の香りがする。
それは、干スルメと干エビを加えているからだった。
皮付き豚バラ肉は、もっちりとした食感で、豚肉に食らいついているぞというコーフンがある。
そこへイカや海老、椎茸、醤油、黄酒などの甘みが、混沌となりながら染み込み、からみみついている。
これはもう白いご飯しかないと、お願いした。
角煮を齧り、ご飯を掻きこむ。
幸せが迫り上がってきたところで、角煮の汁をご飯にかけて、米の白ががなくなるほど混ぜに混ぜて、椎茸と海老、イカを乗せる。
そして掻きこんだ。
一口で、鼻息は荒くなり、笑い出す。
呉家風角煮万歳!!
呉先生ありがとうございました。
台湾「愛飯團」料理教室にて
まさにここは、ご飯に心を寄せる人たちの園なり。