中野「居酒屋陽治」を救済。
小さい店ながら20周年を記念して、常連64人が集まり、屋形船で宴会をしたという。
その集合写真を見せられ
「みんな笑顔で、居酒屋冥利に尽きますね」というと
親父はがっちり握手してきた。
「ここはおいしいという言葉は無縁だよ」
常連の皮肉に
「おーい、カウンター二番さん、もう帰るって」と、
誰もいない奥に声かける。
「お勘定」と千円払うが、立ち上がらない常連。
「勘定払ったからもう一杯、ちょろっとちょうだい」と、わけわからない。
「わかった。氷でいい?」と、マスター。
「氷だけじゃバランスとれないだろう」と常連。
「しょうがない、焼酎ね」と、マスター。
「少しでいいよ。デパ地下くらい」。
わけわからん。
楽しいおやじたちの夜が更けていく。
閉店