その日は、夜10時に夕飯を食い、12時、久々になじみのバーに顔を出した。
前日に飲みすぎたゆえ、いつものハードリカーを避けて、ビールを頼む。
メニューを眺めていたら、フードメニューにハンバーガーが増えているのを発見。
ただならぬ。
聞けば、Uさんも、マイミクのHさんやEちゃんも絶賛だという。
聞き捨てならぬ。
ちなみに、作り方を聞いた。
今まで食べたどのハンバーガーとも違う。
看過できぬ。
ついでに合う酒を聞いた。
知らぬアメリカのビールを薦められた。
もう駄目だ。
後戻りできぬ好奇心が、胃袋を無視し、注文した。
しかも、最大級「チーズベーコンエッグバーガー」登場。
バンズを燻製にかけている。
肉も手切り。肉肉しい。
野菜も新鮮。
すべてがバランスよく、ぴしゃりと収まっている。
薦められたIPAインディアンペールエールのコクや強めの苦味とも実に合う。
瞬く間に食べた。
「意外に軽い。やはりバランスのよさか。うまいカクテルのような配合の妙よ」。
と一人納得。
「まあ、いってみれば男のハンバーガーだな」。
と、一人つぶやく、深夜一時。