「ザ・ハンバーグ」と呼びたいような美しさである。金でふちどりされた白皿に鎮座した、丸いハンバーグが、息を吞むように美しい。
黒に近い、焦げ茶のソースが艶々と輝いてハンバーグを包み込み、一瞬ナイフを入れるのをためらわせるほどである。
和牛と沖縄のもろみ豚をブレンドしたというハンバーグは、よく練られた肉ならではの、凛々しい肉の香りと豚の甘みが相まって、思わず顔が崩れる。
噛むとあふれ出る、肉汁と甘い脂が入り混じった滋味がなんともうまく、ハンバーグ用に、やや甘味に仕立てられたデミグラスソースと、見事に合う。
肉を食べた充実感のある、ハンバーグである。
付け合せは、人参のバター煮、ジャガイモと肉が赤い(ノーザンルビー?)芋の、フライドポテト、ブロッコリー、茸の炒め。特に人参が香り高く、素晴らしい。
ハンバーグは2400円。