カブのコンソメ

食べ歩き ,

スペシャリテは、カブのコンソメだった。
黄金色の液体を、口に流す。
カブの甘みも、ほのかな辛味も、そしてなにより、カブの香りが口いっぱいに広がる。
カブのすべてがここにある。
カブの雫が透明となって、清く、太く、暖かく、我々の細胞に沁みていく。
リッツ・カールトン「アジュール・フォーティー・ファイブ」にて。