そのラザニアは 2016.09.21 食べ歩き , 東京 , イタリア料理 , パスタ Tweet そのラザニアは、彼の人格に似て優しい。 ひき肉を使わず、肩ロースから切り出して作ったラグーは、肉のたくましき側面ではなく、肉の脂の甘みをふんわりと滲ませて舌を包み込む。 一方魚介のラザニアは、海老味噌の味が生きて、アメリケーヌソースのようなのだが、そこにカルチョッフィの青い香りがアクセントで加わり、軽やかさを与えて、いくらでも食べられるのだな。 そして余ったソースには、パッケリを追いパスタしてもらって。食欲は止まるとこを知らない。 ブリアンツァにて。