大阪「mっ亭」

すべて十四代。

食べ歩き ,

大阪の某所にて、十四代の攻撃を受けた。
考えられないようなラインナップである。
通常こういう攻めは、店主の説明が長かったり、酒通を気取る客が、肴に手をつけずに酒のうんちくを語ったりと、メンドーなことが多い。
しかしここでは、そんな杞憂は微塵もいらない。
なにより店主が明るく、能書きは一切なしで、ドシドシと注いでくる。
お客も、高価な14代だからといって構えることなく、グイグイ呑む。
一種類ごとに、この酒は桃香がどうだとか、うまみがどうだとか言い合うこともない。
世間話や冗談を交わしながら、グイグイ呑む。
高価な四合瓶2本はお代わりしてなくなり、一升瓶も無くなっていく。
この楽しい雰囲気を作っているのは、店主に他ならない。
僕も「おいしい」以外は言わずに、いい時間を過ごした。
でも一応プロだから味わいはメモりました。
七重二十貫
20貫(75㎏)のお米から7垂(滴)ほどしか取れないくらい貴重な酒、サラリとした飲み口、桃香ふわり。
愛山 中取り
滑らかな舌触りで、豊かでボリューミーな酒米の味わい、ほのかな甘み、口の中で味が広がる。
平成8年、愛山米による全国初の吟醸酒。
播州山田錦
フルーティ。香りむんむん。その中に豊かな旨味がある。微かな甘みや酸味。
十四代 極上諸白(ごくじょうもろはく) 純米大吟醸』
白桃の香りとみずみずしい甘み。まるく、滑らかで、質感が少しはかない。が膨らみます。一回火入
白雪去来
35%氷温熟成
澄み切った味 香りは14代独特
中取り純米
14代無濾過、生詰 四万
まろやかな味わい。甘さの中に不思議な余韻あり。
龍泉
白雪去来は龍泉を超えたといわれたが、本日飲んだ酒の中ではこれが抜けている。
14代特有の桃香はあるがいやらしくなく、淀みがいっさなく、純水のように細胞に染み渡っていく。甘みも旨味もどこまでも丸く、深山の湧き水のように、澄み渡っている。
ちなみに今ネットで検索すると、50万!
中取純米吟醸 赤岩雄町。
赤岩雄町米を長期低温醗酵させた酒
個人的にはこれが一番気に入った。
香りがきつくなくバランスがいい。米の旨みと甘みのバランスも良く、微かな酸味があるので、爽やかな後味となる。
燗酒にしてみたい。