「ブリアンツァ」巻物の会

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「ブリアンツァ」巻物の会

1.ソーセージ、カッペリーニ、ポルチーニのコンフィ、玉ねぎを詰めて揚げた春巻 シブレット、ゆず酢とガルム。 
  パリンッと皮が破れると、ポルチーニの旨味や玉ねぎの甘みに支えられたソーセージの練り肉の旨味が口いっぱいに広がる。顔が崩れる。思わず「うまいっ」と、叫びたくなる温かい味に満ちている。ソースとして少量下に敷かれた、ゆず酢の爽やかさとガルムの旨味が憎い。
2.モンサンミッシェルのムール貝、ジェノバソース。レンコンと白えびの海苔巻きチーズパン粉付け、軽い燻製。ウニ。
 白えびのねっとりとした甘みとレンコンの軽快な食感の取り合わせがよく、軽い燻製香が引き締める。ウニは飾りではない。ソースとして控えめに甘みを補填している。
3.生春巻! ジャスミンライスでデイルやセルフィユ、極少量のパクチーを入れて作った、インサラータ・リゾ(米のサラダ)とバーニャカウダソース、生野菜を巻いたもの。塩分がほとんどないのに、ハーブの溌剌とした香りと野菜の香り、米の香りで魅了する。
4.羊肉と玉ねぎを炊いて、生地に巻き込み揚げたフォカッチャと生ハム。
 巻き揚げフォカッチャ。たまりません。笑い出すうまさなり。
5.カネロニ2種、手打ちパスタによるカネロニ。一つは牛ほほ肉のカネロニ。もう一つは、赤茄子とトリッパ、ごぼうのカネロニ。どちらもすごく穏やかな味わいである。
リグーリアの酸味がおとなしいチーズと合わせた牛ほほ肉の煮込みは、丸く、どこまでも優しく、心を穏やかにさせる。それを小麦の香り漂う生地がいたわるように包み込んでいる。
アロゼしながらローストした赤茄子は、とろりと崩れて甘く、くにゃりと歯の間で弾むトリッパと抱き合う。その相性やよし。その中でふっと香るごぼうが大地を強める。こちらも優しい味わいである。
6、鹿児島黒毛熟成肉の炭火焼。
唯一の巻物料理でないが、薪火で焼かれたから、巻きか?
7.揚げたてカンノーリ。揚げたて熱々のカンノーリに、冷たいドライフルーツ入りクリームを投入するという、危険な菓子。ハハハハ。