食材
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これは一つのロマンである
日記これは一つのロマンである。 トルテリーニは、小さな体に悠久の時を詰めて、鎮座している。 一つ食べて、ため息が漏れ、二つ食べて安らぎ、三つ目を食べて笑う。……
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ソースは酸味を
日記ソースは酸味を。 ムースは甘みを。 泡は軽やかさを。 チュイルは香を。 スフレは深さを。 パルミジャーノ・レッジャーノが、五つの形に姿を変え……
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カニはまだ海の底にいた
日記カニはまだ海の底にいた。 肉をそっと噛むと、カニの体液がしたたり落ちる。 命が微かに動く。 淡い淡い甘みを感じたが、それは甘みではなかったのかもし……
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噛んでも噛んでも味が失せない。
日記噛んでも噛んでも、味が失せることはない。 脂の甘い香りは少ないが、赤身に根性があって、人間に甘えようとしない。 新保さん、フィレンツェにきて当然ながら、キア……
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アルバから車で15分
食べ歩きぶどう畑を見下ろす丘の上に店はある。 朝食は、オレンジ色に雲を染める朝日と、輝く白き山々を遠くにながめながら始まった。 焼きたての甘いブリオッシュ、地元のバター……
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イタリアTKG
日記TKGである。 トリノにある、イタリア最古のリストランテのTKGである。 19世紀の宰相カヴール伯爵が好んだとされる、TKGである。 ノバーラ産カロナロー……
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酸味と辛味が中むつまじく
日記酸味と辛味が中むつまじく、したたかにからみあいながら、誘ってくる。 口腔内を蹴飛ばす辛味と舌を刺す酸味が共存していながら、どこまでも丸い。 おそらく長年、毎……
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神さまいけないことを2つしました。
日記神さま、私はアルバでいけないことを2つしました。 1つは、仔牛の脳みそをいただいたことです。 金色に揚げられた小さな脳みそは、菊芋のクリームソースに鎮座して……
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〜目玉焼きにボッタルガ〜
日記目玉焼きにボラのボッタルガをかけただけである。 ああそれなのに、妙にうまい。 ボッタルガの練りに練れた、一筋縄ではいかない塩気が、黄味の甘みにカーブをかけて……
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ミラノの老舗トラットリア「Antica_Trattoria_della_Pesa」
食べ歩き北イタリア食い倒れの旅は、ミラノの老舗トラットリアから始まった。 「Antica_Trattoria_della_Pesa」である。 客の愛着が染み……
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