すし
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スミイカ
食べ歩きシンプルを極めた端正な姿は、日本画の名作のような美しさがある。 口に運ぶと、スパッといなせに前歯が入りながら、吸いつくような気配もある。 吸いついてはなれる際……
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マコガレイ
食べ歩きマコガレイのやや活かった力強い身を噛みしだくと、優しい甘みがにじみ出る。 それが穏やかな米の甘みと出会う様が出会う瞬間に、胸がときめく。 噛んでいくと、凛とし……
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今月の次郎。
食べ歩き今月の次郎。 この日のベストは、シマアジとトリ貝、大トロだった。 「ヒマでねえ。いつまで遊ばせてくれるんだろうねえ。もう百歳になっちゃうよ」。 7歳から修……
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鮨あお
食べ歩き1蒸し鮑 2シャコ 神来 新政エクリュ 七本槍 3づけと赤身 余韻が口の両端に残ってる すきみムース 軽く水分が浮いて……
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<シリーズ食べる人>寿司編
日記<シリーズ食べる人>寿司編 ある日すし屋でこんなことがあった。 隣にいちゃつくカップルがいた。 「私海老の踊り頼むぅ」と、女の子が注文した。 彼女が……
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渾身のばらちらし寿司。
食べ歩き酢飯を何回も試作したという、四谷「後楽寿司 やす秀」渾身のばらちらし寿司。 入っていますもの(日によって違う) 海老、いくら、ホタルイカ、蒸しアワビ、コハダ……
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私を食べるの?
食べ歩きベストは鰆だった。 艶やかに濡れた鰆は、「私を食べるの?」と囁く。 口にゆっくりと運べば、しなやかに崩れて行き、酢飯と舞う。 そうして甘みをそうっと滲ませ……
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エレガントなマグロ
食べ歩きエレガントなマグロだった。 口に入れると、繊維などなきかのように崩れ始め、酢飯と抱き合う。 その時、噛むのではなく舌の上に乗せたまま、そおっと上顎に押し当て……
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グリーンカレーいなり寿司
どこから見ても、フツーのいなり寿司である。 しかし食べると、タイが忍び寄る。 日本から離れるわけではない。 日本人としてのいなり寿司への郷愁はそのままに、……
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アジである。
アジである。 口の中に入れると、酢飯と舞いながら、溶けるように消えていく。 歯はアジの肢体に包まれながらも、繊維などなきかのように滑らかで、品のいい脂を広げ……
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