北陸
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時間が生んだ料理
食べ歩き時が料理を生む。 撮れたばかりの水洗いしたイワシを、直ちに持ち帰り、素早く叩いてツミレにする。 その汁仕立ては、生姜を使わずとも、臭みがどこにもない。 脂……
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平和。
食べ歩き「この光景を見た時、平和だなあと思ったんです。だからそのまま店名にしました」。 能登半島七尾市にある「ヴィラデラバーチェ」の平田シェフはそう訥々と話された。 ……
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椎茸のお粥
食べ歩き椎茸のお粥である。 焼いた椎茸に、ぼってりと炊いたお粥を合わせた皿である。 まずお粥を食べれば、お米の朴訥ながらも豊かな甘みが広がって、すっと心が晴れる。 ……
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昆布の音も鰹節の音も消えていた。
食べ歩きお椀は、昆布の音も鰹節の音も消えていた。 「片折」では、お椀の前に鰹節を目前で削り、昆布出しに落として杯で飲ませる。 昆布出汁は、山奥から組んできた水に……
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小松弥助は、すべてが柔らかい。
食べ歩きすべてが柔らかい。 酢飯は、柔らかく舞うように握られ、魚の味も柔らかい。 煮ツメは江戸風のこっくりとした味でなく柔らかく決められ、蒸し鮑の出汁の味わいに……
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肉とモルトが出会った夜。
食べ歩き肉はしっとりと汁をたたえながら、歯を受け入れた。 熟成香が、品を漂わせながら流れていく。 噛むごとに、滋味という底無し沼に沈んでいくコーフンがある。 噛む……
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身の縮む思い
日記金沢の「倫敦屋酒場」で以前、マスターの戸田さんから「一筆書いてくれませんか」とお願いされた。 固辞したかっだが、尊敬するマスターのお願いを無碍にするわけにはい……
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人間が敵わない味
食べ歩き人間が敵わない味である。 一口飲んで、ため息が漏れた。 清らかな甘みが、静かに広がっていく。 富山「ふじ居」の岩瀬の音川かぶらを使ったお椀、「蕪みぞれ……
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「御料理 ふじ居」12/13
食べ歩き「御料理 ふじ居」12/13 富山は抜きん出た食材に恵まれている土地である。 その中でもとびきりの厳選されたものを扱う「ふじ居」の料理は当然のことながら、東……
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香箱蟹のケジャンの食べ方。
富山「御料理 ふじ居」 香箱蟹のケジャンの食べ方。 1. 浸かった蟹とにらめっこする。 2. 薄茶色に染まった肉体、内子、ミソ、外子を眺め、舌なめずりする。……
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