二月の蟹は美味しい

• 鳥取,
• 甲殻類

二月の蟹は美味しい。 肝臓、つまりカニみそに、白い脂がみっちりとまつわりついて、命のしたたかさを知らしめる。 天然のフォアグラとなって、我々をうんうん唸らせ……

これはもはや恋である

• 東京,
• フランス料理,
• 魚卵　白子

バターの香りをまとい、カリッと焼けた表皮に、歯が刺さる。 そうでない白き部分は、薄皮などないようにとつぶれて、てろんと舌に甘えてくる。 白子の精髄が、心を溶……

拝啓　門上様

• 牛,
• 大阪,
• 洋食,
• パン　サンドイッチ　,
• 焼肉

拝啓　門上様 私はあなたの領域を侵してしまいました。 先週、南船場の「遊山」で、めくるめくビフカツを食べてしまったのです。 加賀屋の近江牛シャトーブリアン……

「痛風関係者閲覧注意」その②

• 東京,
• やぁ！,
• 魚介,
• 魚卵　白子,
• すし

「痛風関係者閲覧注意」その② 「今夜は魚卵攻撃です」。 おそらく、きっと、間違いなく、こんなに多くの魚卵を食べた夜はない。 カラスミ餅スープ〜キャビアと来……

濃ゆいメンバー

• 滋賀,
• ジビエ,
• 鍋なべなべ

濃ゆいメンバーと。朝から熊汁。あれ？和田さんがいない？

フランス料理とは

• 白身魚,
• 大阪,
• 豚,
• フランス料理,
• 野菜

フランス料理は、目の前の食材を生かすためにどう切るか、どのように加熱するかを考えるのに等しく、いやあるときはそれ以上に、どのようなソースやガルニを合わせて料理を……

「痛風関係者危険閲覧注意」その①

• 大阪,
• 魚卵　白子

「痛風関係者危険閲覧注意」その① 「明日足が痛くなっても、しりまへんで」。 大阪某所で痛風攻めの会は、餅の優しさとカラスミの練れた塩気が出会うスープで、静々……

〜幸せの味〜

• 東京,
• 和食,
• 魚卵　白子,
• 川魚　淡水魚,
• 鍋なべなべ

〜幸せの味〜 ぷつっ。 卵はかすかに抵抗してつぶれ、命のしずくを舌に滴らせた。 甘い。 いや、甘いという味覚を超えた、抱擁の味わいがある。 ……

「宝泉」のぜんざい　　　＜都人の日常７＞

• 京都,
• 豆,
• 和菓子

古来より小豆は、邪気を払うといわれ、京都では節分の日に、厄を払い、無事に過ごせるようにと「厄除けぜんざい」を食べるという。 「宝泉」のぜんざいは、丹波大納言小……

四谷「北島亭」

「北島亭」にて

• 東京,
• フランス料理,
• 鴨ほか鳥類,
• ジビエ

その肉は、レバーに似た妖艶と血が持つ猛々しさを含んで、歯と歯の間に肉汁を滴らせる。 さらにそこには、明らかな意識が潜んでいた。 鉄分の多さや、妖艶や猛々しさだけ……