石川
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金沢「レスピラシオン」
月光百合根
食べ歩きバターの豊かな香りをまといながら、百合根は高らかに歌っていた。 生を謳歌し、大地を誇りながら、朗々とした歌声を響かせる。 口に運べば、ほっこりと崩れ、豊満な……
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金沢「蕎味 櫂」4/13
食べ歩き金沢「蕎味 櫂」4/13 ★先付け そばがき ふきの蕗の味噌漬けと穂先の素揚げ、みそ味噌漬けが素朴でうまい。 そばがきの草香と合う ★お造り ……
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富山「ふじ居」
幼き甘みに色気が刺す。
食べ歩き今まで食べてきたホタルイカは、なんだったのか。 ここに来ると、いつもそう思う。 まだ懸命にあがいているホタルイカは、釜揚げにされた。 歯が、その小さき体を……
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金沢「片折」
鱒寿司の真実。
食べ歩き「ずうっとチャレンジしていたんですがうまくいかず、今年やっと出せました」。 そう言って出していただいたのが、「鱒壽司」だった。 片折さんは言う。 「刺身のよ……
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金沢「こより」
かけそばという存在。
食べ歩き箸をつけるのをためらうほど、美しい。 淡い淡い茶色に染まったつゆに、細い蕎麦がたゆたう。 「はぁ〜」。 つゆを一すすりした瞬間、充足の息が漏れた。 薄口も刺し……
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金沢「蕎味 櫂」
今日は道明寺。
食べ歩き昨日に続いて桜餅。 昨日は餅、今日は道明寺。 餅とあんが別れた魅力に対し、道明寺は一体化が魅了。 上品、蕎麦の実入り 金沢「蕎味 櫂」……
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金沢「片折」
煮物椀三題 その三
食べ歩き煮物椀三題 その三 ギシッ。 歯を入れた瞬間、そんな音が響くかのような肉体だった。 今朝獲れたばかりだという、アンコウを焼いて入れたお椀である。 そこには、あん……
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金沢「カプリ島」
なぜカプリ島?
食べ歩きなぜ店名がカプリ島なのか。 店主がナポリ好きなのか、イタリアン出身なのかわからないが、昔ながらの洋食屋である。 老夫婦でやられていて、ご主人は寡黙で、仕事が……
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金沢「片折」1/26
金沢の冬。
食べ歩き片折 ★うずみ豆腐 冷え切った体と心が、ゆるりと弛緩していく。 「ありがとう」。 ★ブリ きれいなすっきりとした脂 ★煮物椀 アンコウと加賀レンコ……
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金沢「「片折」
食べていいよ
食べ歩き黒漆器の中で、ご飯が湯気を燻らせている。 「食べていいよ」と、微笑みながら、囁く。 箸でそっとすくって、口に運ぶと、米は舌の上で、すくっと背を伸ばした。 手を……
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