おいしい日記
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すき焼き史
日記学校の帰り道に、漂ってきてはいけないもの。それはカレーとすき焼きの匂いである。 我が家も同じであってくれ。切ない思いで帰宅するが、大抵は、まったく違うおか……
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92歳のパリジェンヌ
日記冒頭、自動車の運転が上手くいかないようになった主人公が、イラつくシーンが出てくる。 92歳の彼女は家に帰りノートを開く。 そして「運転ができなくなる」という……
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ワインを飲みすぎた
食べ歩きワインを飲みすぎたおじさんは 初台「マチルダ」を初救済 実は店主マチルダとは、二十年前に合っている。 もしかしたら一緒に働いていたかもしれないのだ。 マ……
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これはみかんしかない
食べ歩き , 日記これはみかんしかない。という気分だった。 鶴岡から酒田に向かう、二両編成の羽越線は、のんびりと広がる田園を駆け抜けていく。 のったりとした光景を眺めているう……
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黄色いムースと
食べ歩き黄色いムースと透明なジュレを匙に乗せ、そろりと口に運んだ。 ひんやりと唇に当ると、舌の上でふわりと溶けていく。 その瞬間、パプリカの青い香りと、昆布鰹に鮪を……
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人の手が
食べ歩き人の手がかかっているのに、自然が自然のままに存在する料理とは、あるのだろうか。 「アルケッチャーノ」の「茸のパスタ」。 おだし、はつたけ、いろたけ、黒皮茸の……
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I庵銘田
食べ歩き奥田シェフに案内してもらった、伊藤農園。シェフが贈った看板は、伊藤農園で【I庵】。そして、名農園ゆえに【銘田】合わせてよめば、つまり? レタス千切る奥田さん。……
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めばるは
食べ歩きめばるは、生きていた。 ほろりと崩れると、花弁が舞うように舌の上で躍動する。 こんなにも品のいい甘みを持った魚だったのか。 しかも、その甘みの中に、しぶとく、濃……
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蓋を開けた瞬間
食べ歩き蓋を開けた瞬間、「わっ」と叫んで、また蓋をかぶせてしまった。 それほどに光景が眩しく、優しい匂いに包まれて、恐れ多い。 もう一度、ゆっくりとふたを取った……
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寝覚屋半兵衛
食べ歩き寝覚屋半兵衛。 しこしこ、歯を押し返す、甘い香り弾ませながらうどんを食べる ……
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