おいしい日記
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サクッ
食べ歩き「サクッ」。 表面の1ミリ以下に焼き固められた脂が音を立て、その下の脂はなにごともなかったように、するりと、甘く溶けた。 そして歯は、肉に抱かれていった……
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羽田でのブレックファーストは
食べ歩き , 駅弁羽田でのブレックファーストは、横濱チャーハンといってみた チャーハンを弁当にしたところも偉いが、冷えた時を考え、パラリではなくモチっとした食感にし、うっすらと……
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栗はまだ
食べ歩き栗はまだ、起こされたことを知らない。 寝息をたてたまま、穏やかな甘味を忍ばせる。 1℃で氷温熟成させた栗のフランに、煮出した渋皮のムースが、てろんとしなだれ……
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うま味が増していくヒレ酒
食べ歩き博多「畑瀬」のヒレ酒は、飲む度に、なぜかうま味が増していく。 酒と溶けた、丸く、品のあるうま味がぐんぐん膨らんで、滋味が濃くなっていくのである。 こいつと、……
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茶碗は唇に吸いつき、一つになった。
日記ほたっ。 茶碗は唇に吸いつき、一つになった。 美しい曲線が唇の曲線と同化し、抱き合う。 茶を飲もうとしたその瞬間に、体と一つになり、心と一つになる。 ……
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年明けに居酒屋をめぐる
食べ歩き年明けに居酒屋をめぐる。 その楽しみの一つに、この時期だけの「おせち」がある。 おせちやその残りを使った料理が、品書きに登場するのである。 散々おせちを食……
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子豚は気持ちよく滑空している
食べ歩き子豚は、食いしん坊のテーブルの上を気持ちよく滑空しながら言う。 「早く食べて。おいしいよ」。 お顔とご対面し、失礼とは思いつつも、お尻からも眺めさせてい……
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おでん 燗酒 江戸の味。 「丸太ごうし」にて。
食べ歩き , 寄稿記事門上様、おでんの季節ですね。僕はこの時期になると、おでんのことばかり考えています。 おでんは、江戸末期に江戸で生まれ、大正時代に「関東炊き」と呼ばれて関西……
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明治の灯びが消えた
食べ歩き関東が鰹節で関西が昆布となった食文化の理由もこちらのご主人に教わりました。昆布は北海道、鰹節は九州が原産地で、流通が儲けるには遠い地域が適しているという理由で ……
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白いオムレツ
食べ歩き今朝オムレツを作っていたら、突然数年前にインドで食べたオムレツを思い出した。 こういう思考回路は、どうなっているんだろう。 ならば、思考を放置しないで書いた……
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