食べ歩き
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どこまでも澄み渡りながら、奥底が見えない
食べ歩きどこまでも澄み渡りながら、奥底が見えない。 たっぷりのつぶ貝を使い、フカヒレと最上級の陳皮を加えた蒸しスープは、一切の塩がされていない。 だが滋味深いと……
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麹町「エリオロカンダイタリアーノ」
食べ歩き麹町「エリオロカンダイタリアーノ」。 変わらずの満席。 おいしい賑わいが店に満ち、座っているだけで胸弾む、素晴らしいリストランテ。 昨夜は、お願いし……
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カイノミが好きだ
食べ歩きカイノミが好きだ。 ヒレ肉のような繊細な食感と品がありながら、内臓のたくましさが漂う。 優美な中に猥褻を隠し持ったような色気があって、惹かれてしまう。 ……
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熟れてこそ美しく、海深くきれい
食べ歩きどこまでも、「きれい」である。 熟れた塩気とうま味が、舌に流れ、甘い余韻だけを残して消えていく。 一切の雑味もエグミもなく、優しい、澄んだ命の香りだけを……
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艶かしい
食べ歩き艶かしい。 噛めば、しなやかな肉の躍動があって、甘い命がしたたり落ちる。 2キロ以上あるナメタガレイを骨つきのまま炭火焼にし、骨を抜いいて元の形に戻し、……
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深夜の洋食は蜜の味
食べ歩き深夜の洋食は蜜の味がする。 ここは、かつて一流シェフたちが夜な夜な訪れていた、洋食屋である。 「ボラーチョ」、つまりスペイン語で「酔っ払い」を意味する店……
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それは確かな意識があった
食べ歩きそれは確かな意識があった。 とうの昔に成仏されて、干され、遠方まで運ばれ調理されたというのに、人間を焦らす意識があった。 食べるとねちっと歯が包まれ、噛……
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街道沿いにぽつねんと佇む食堂の
食べ歩き街道沿いにぽつねんと佇む食堂の、出来ますものは、熊に鹿、ハクビシンにアナグマ、猪にそば。 目がぎょろりとした店主は60くらいか。熊の味を訥々と、それも徳山さ……
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海に下ったヤマメは
食べ歩き海に下ったヤマメは、昆虫食から脱して、イワシの稚魚などを食べはじめた頃だろうか。 出始めのサクラマスは、脂という艶をようやくつけはじめた気配を、舌に漂わす。……
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新宿「つな八」
春に深々と感謝する。
食べ歩きようやく春が来ましたね。 東京でも、ウグイスが鳴き、梅の花が咲き出しました。 この季節は、冬に甘さを蓄え、空に向かって伸びんとする、野菜が愛おしい。噛めば、切……
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