<非日常の瞬間>
昨日は、朝からだるいなと思っていたら、空咳が出始め、夕方に医者に行ったら39度近く熱があった。
念のためコロナとインフルの検査をしてもらったら、幸いにも数値は出ず、疲労蓄積と耳の炎症から来る夏風邪だという。
家には赤ちゃんがいるため、念には念を入れて、ホテルに泊まることにした。
外食の予定があったが、迷惑をかけるので、キャンセルする。
しかし滋養をつけなきゃと思い、赤坂璃宮銀座店に電話し、スープを作ってもらった。
漢方スープである。
透き通った鼈甲色のスープは、深い旨みの底に、漢方独特のほのかな苦味やらクセが潜んでいる。
飲み終わってしばらくすると、汗がとめどもなく出てきた。
ただ、熱いものを取り込んだ汗ではなく、体の奥底から湧き出すような汗である。
身体が毒素を出そうとしているのか。
しばらく経つとお腹まで空いてきた。
銀座なので、頭の中にさまざまな美食が浮かぶ。
しかし我慢して早々と眠りにつき、早朝目覚める。
10時間近くは寝ただろう。
夜を過ごしたホテルは築地なので、朝食を米本珈琲店でとる。
どれもこれも非日常。
旅に出る以上に、非日常を体感する時間だった