福山「自由軒」

自由という名の下に。

食べ歩き ,

まだ1130だというのに、おっさんたちは飲んでいる。
コの字のカウンターに座り、熱燗にビール、焼酎お湯割りを飲んでいる。
一人のおっちゃんは、唐揚げを美味しそうに頬張りながらビールを飲み、連れのおっちゃんは、おでんを熱燗で決めている。
こっちのおっちゃんは、冷奴にフグ皮とねぶと(天竺ダイの唐揚げ)で冷酒、連れのおっちゃんは、ウニクラゲと生姜焼きという珍しい組み合わせに、ビール。
横の席は、母と息子の四人連れ。
オムライスにカキフライ、焼き飯にうどんをそれぞれ分け合って食べている、
推定小学五年生男子は、オムレツケチャップ抜きを頼み、焼き飯の上に乗せて食べていた、
できる。
皆めいめいが好きなように食べて飲んでおる。
そうともここは、「自由軒」。
僕といえば、ままかり酢漬けとおでんの大根と豆腐を頼みハイボールを一杯。
ここのおでんは、薄味で炊いてあるタネを取り出し、つゆを一旦捨ててから、味噌をかける。
はんぺんみたいな食感のかまぼこが、ゴロンと入ったのも美味しいぞ。
そして締めはキモテキで決める。
小麦粉はたいて炒めた豚レバーを、甘辛く味付け、そこにケチャップかけた、下品極まりない味。
ああこれは、酒もいいがご飯もいいなあ。