茹でる。 2012.05.07 食べ歩き , 東京 , 葉茎菜 , フランス料理 Tweet 「茹で加減はいかがですか」。 「コートドール」支配人の問いに、笑顔で返した。 茹でる。 この単純な仕事を考えさせられた。 茹でただけの見事な太さのアスパラガスは、運ばれた瞬間に、甘い香りをまき散らす。 繊維などないかのように歯が入りながら、アスパラガスたる食感は残した、精妙な茹で加減。 穂先、穂先の下、根元で異なる歯触りと甘味。 命をみなぎらせて、大地の味わいを爆発させるアスパラガスに、深々と感謝した。