東京とんかつ会議150神宮前「七井戸」上ロースかつ定食2400円

とんかつ会議 ,

2019-01-15
東京とんかつ会議150神宮前「七井戸」上ロースかつ定食2400円
<肉3、衣3、油2、キャベツ2、ソース3、御飯3、新香2、味噌汁3、特記なし【計21点>

去年9月に、神宮前の焼き鳥屋「今井」さんからメッセージがきた。「今度とんかつ屋を隣の店舗で開くことになりました」。メッセージによると様々な豚肉やソース、キャベツを試しているという。我々のとんかつ会議も欠かさずチェックし、方々へ出かけている様子である。
オープンは12月頭、とんかつ職人は、殿堂入りした巣鴨「亀かわ」より菊井さんが務めている。オープン仕立ては、まだ実力が発揮されていないだろうと思い、1月に入って出かけた。
カウンターとテーブル席の店は、開店時間早々から満席で、常連らしき方も挨拶している。早くも近隣の人たちの人気店となっている様子である。
座ってまず目についたのが、羽釜とお櫃である。小さい頃父親に連れられて、今は亡き浅草の「河金」で育ち、成人してからは「ぽん多」に衝撃を受けたという今井氏らしく、ご飯と味噌汁の大切さをわきまえているのだろう。その光景に、思わず胸が弾んだ。
上ロースかつ定食は、霧島黒豚ということで、肉はきめ細かく、するりと溶けていく脂にコクがある。とんかつとして食べるのには、最高の豚肉であろう。サクサクと軽く香ばしい衣と肉のバランスが実にいい。油は軽いラードで、香りは強くないが、揚げてから十分休ませて提供するので、油切れはいい。ただし、肉の中心がまだピンクで、もう少し突っ込んで揚げた方が、この肉のポテンシャルが引き出せるだろう。同時に食べたヒレ肉もそう感じた。
菊川さんが各部位の性質をさらに見極め、部位や、その日の豚のコンディションに合わせた揚げ方を追求すれば、さらによくなるだろう。
ご飯や油揚げに山椒をふった味噌汁も上等。キャベツも切り方は多少粗いが、みずみずしい。お新香は、卓上に置かれた柴漬けが食べ放題。ウースターは嫌味がなくて香り高く、キャベツにかけると、おいしい。
次回は、元が焼き鳥屋さんだけに、地鶏胸肉を一枚揚げたチキンカツを、是非トライしたい。