12/4メゼババ

食べ歩き ,

12/4メゼババ。
 Degustazione del Piatti tipci Friuli
今夜はフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の料理である。南はtriesteから北はtarvisioまでのスロベニア寄りの限定的料理だという
1. Baccalia Mantecatoバッカラ・マンテカート 塩鱈のパテ
最もうまい夏のタラを塩蔵して塩鱈を作り、ジャガイモと生のローズマリーと煮て、ひまわり油とオリーブ油をかけながらパテ状に潰した料理。
優しい。タラ自身の穏やかな甘みと香りを舌に広げながら、ゆっくりと喉に落ちていく
2. Polenta di grano Saraceno そば粉のポレンタ  
素晴らしい! FB参照
3. Fritto di Radicchio Tardivo  
ラディッキオのフリット。フライパンに立てかけ、横たわるようにして揚げていく。すると衣が剥がれない。カリッと香ばしい衣を突き破ると、溌剌たるラディキオの香りとほのかに甘い水分が弾け飛ぶ。特に根元の太い部分の強かな苦味が香りとともに膨らんでうまい。太陽と土の暖かみがある。
4. Jota ヨータ
ザワークラウトのような自家製酢キャベツとうずら豆、愛農ポークの背脂と塩豚の煮込み。酸味が丸い。愛農ならではの澄んだ脂とコラーゲンの甘みが全体にしみていて、心が和らぐ。
5. Cjalzons チャルソンス南フランス・プロヴァンス地方の伝統的な焼き菓子「カリソン(フルーツの砂糖漬けとアーモンドに、オレンジの花の水などを入れて練り合わせて焼いた菱形菓子)」の元となったパスタ料理。
伸ばし立ての生地に、ジャガイモ、ミント、グラッパ、グラッパで戻した干しぶどう、シナモン、砂糖を詰めて茹で、燻製リコッタと焦がしバターをかける。
エキゾチックな甘い香りの中から、ジャガイモの甘みや粉の甘みがそっと忍び寄る。シナモンを使うということは、おそらく贅沢な料理なのではないか。
6. Cinghiale in Civert Polenta 猪のシヴェ
3時間練ったというポレンタとともに。なんという優しい香りだろう。とうもろこしの香りが、顔を包み込む。口に運べば、ふわりと舌に着地した淡黄色の物体が、するりと溶けていく。甘い香りが鼻に抜け、なんとも温かい、懐かしい甘みが広がり、消えていく。猪のシヴェは、深く、まろやかさと野生を抱き込んで、我々の心を鼓舞する。肥沃な北イタリアの大地と太陽が生んだ豊饒が、生きる喜びを問う。
7. Presntz プレスニッツ
トリエステの伝統菓子、ナッツやレーズンを折りパイ生地で筒状に巻いて焼いたもの。顔が自然と崩れていくおいしさ。