12種の野菜のナムルに始まり、

日記 ,

12種の野菜のナムルに始まり、白子のチヂミ、クエのチムに鮑のリゾット、朝鮮人参の天ぷらに白エビとキャビアの麺。
高級食材を駆使した韓国料理屋として、予約困難な「ほうば」。
食材の豪華さや物珍しさに着目されるが、実の良さは、東京のモランボン、李南河、韓灯と同様に、野菜を多用し、繊細な包丁技を使い、淡味で調味して素材の風味を生かす、本来の韓国料理だ。
旨味調味料や砂糖に冒された、凡百の韓国料理店とは一線を画す。
昨夜の料理でベストは二つ、優しいスープの滋味と韓国海苔の香りと淡い白魚、ほとんど塩味をつけていないケランチム(茶碗蒸し)が合わさった、精妙なバランスのスープと、ゼラチン質の旨味に富んだクエのチム(煮込み)を白ご飯にかけて、掻き込む瞬間。