★どうまんがい、茄子揚げ浸し、貝のジュレ
茄子と蟹を一緒に食べる。 口の中に入れ、ナスを噛む。
まずくるのはカニの風味である。
優しい甘みが広がって、何回か噛むうちに、ナスの味が顔を出す。
そして出会う。
★カマスのベニエ。
カマスに口づけされた。
カマスが僕の舌に、自分の舌をそわせてくる。
一瞬、そんな感覚が襲って、鳥肌が立った。
こがわこうマヨネーズ使わないタルタルペコロスの酢漬け
なにこれ。
これに比べたら、ミイラ。水分が一切抜けていない。ふんわりもしているが、少しねっとりとして、舌を絡めてくる
カマスのキス。
★アジ
マリネマスタードとレッドオニオンソース。
フィンガーライム、きんじそう。
ワザと大きく切られたアジにフォークを刺す、ナイフで切る。
もうその時点で、腰を抜かした。
おそらくそんなことはできないが、海中で泳いでいるアジを切れば、こんな感覚なのではないだろうか。
そう思うほどの固さ、いや生体反応があった。
切った瞬間「痛たたたっ」と、アジが言っている。
噛めば、歯が筋肉を断ち切る食感
30回
噛んでいるうちに味が
禁断
★いとより、
キノコのコンソメと糸よりのコンフィ。
山のキノコに降った雨が地に染みて、川になり、海に注ぐ。
その間、何十年もかかるだろう。
イトヨリとキノコはその再会に、喜んでいた。
海と山のミネラル同士か、自然の摂理に沿って、丸く丸く手を結ぶ。
飲むうちに、食べるうちに、咀嚼するうちに、意識が大地に包まれ、大海に溶け込んでいく。
地球の大いなる愛に抱きしめられる。
★キンメ船上神経シメ
ドライトマト
キャベツのブレゼ シェリーヴィネガー ソース
茹でる。
艶かしい。
キンメダイの持っている脂の質感が口腔にまつわりついてくる。
これこそ生きている味なのである。
コートドールのオマージュか。
★太刀魚バイ包み焼き
伊勢海老のしつとり、バイやクリームソースの意味がある
大葉もきいている。
飲み込んだ時に戻る後味の品の良さ。あまみ。
★伊勢海老のもちごめと玄米のリゾ
ミソ ウニみたい 乾燥梅干し、揚げケール
ミジンもえぐみない。
味に透明感がある。
★デザート この夏のブランマンジェ
赤ワイン ブドウ
★和紅茶 未来 アイス
川根