焼津「馳走 西健一」

11/10 焼津「馳走 西健一」

食べ歩き ,

★どうまんがい、茄子揚げ浸し、貝のジュレ

茄子と蟹を一緒に食べる。 口の中に入れ、ナスを噛む。

まずくるのはカニの風味である。

優しい甘みが広がって、何回か噛むうちに、ナスの味が顔を出す。

そして出会う。

 

★カマスのベニエ。

カマスに口づけされた。

カマスが僕の舌に、自分の舌をそわせてくる。

一瞬、そんな感覚が襲って、鳥肌が立った。

こがわこうマヨネーズ使わないタルタルペコロスの酢漬け

なにこれ。

これに比べたら、ミイラ。水分が一切抜けていない。ふんわりもしているが、少しねっとりとして、舌を絡めてくる

カマスのキス。

 

★アジ

マリネマスタードとレッドオニオンソース。

フィンガーライム、きんじそう。

ワザと大きく切られたアジにフォークを刺す、ナイフで切る。

もうその時点で、腰を抜かした。

おそらくそんなことはできないが、海中で泳いでいるアジを切れば、こんな感覚なのではないだろうか。

そう思うほどの固さ、いや生体反応があった。

切った瞬間「痛たたたっ」と、アジが言っている。

噛めば、歯が筋肉を断ち切る食感

30回

噛んでいるうちに味が

禁断

 

★いとより、

キノコのコンソメと糸よりのコンフィ。

山のキノコに降った雨が地に染みて、川になり、海に注ぐ。

その間、何十年もかかるだろう。

イトヨリとキノコはその再会に、喜んでいた。

海と山のミネラル同士か、自然の摂理に沿って、丸く丸く手を結ぶ。

飲むうちに、食べるうちに、咀嚼するうちに、意識が大地に包まれ、大海に溶け込んでいく。

地球の大いなる愛に抱きしめられる。

 

★キンメ船上神経シメ

ドライトマト

キャベツのブレゼ シェリーヴィネガー  ソース

茹でる。

艶かしい。

キンメダイの持っている脂の質感が口腔にまつわりついてくる。

これこそ生きている味なのである。

コートドールのオマージュか。

 

★太刀魚バイ包み焼き

伊勢海老のしつとり、バイやクリームソースの意味がある

大葉もきいている。

飲み込んだ時に戻る後味の品の良さ。あまみ。

 

★伊勢海老のもちごめと玄米のリゾ

ミソ ウニみたい  乾燥梅干し、揚げケール

ミジンもえぐみない。

味に透明感がある。

 

★デザート この夏のブランマンジェ

赤ワイン ブドウ

 

★和紅茶 未来  アイス

川根