<弟子屈町「お多福食堂」の謎>

食べ歩き ,

大衆食堂である。
大衆食堂であるから、カツ丼からオムライス、ラーメン、炒飯と多彩な炭水化物定食が用意されている。
ただひとつ違うのは、「蝦夷鹿定食」があるところだろう。
なにしろこの店の親父が漁師であるので、自分で仕留めてきた鹿肉を出す。
その「蝦夷鹿定食」は厚切りの鹿肉が6切れ分生姜焼きにされ、大ぶりの丼飯とラーメンがつくという、たくさん食べろ攻撃であった。
注文すると親父が鹿肉を切って、炒め出す。
冷凍しておいたものだろうが、柔らかく、鉄分の味わいがあった。
ラーメンは、チャーシューも鹿肉であり、これもまた良かった。
不思議なのは、中華丼である。
ご飯の上に、豚肉と白菜、シナチクとカニカマを炒めたものを乗せ、その上に目玉焼きを置いた、おそらく世界中でここだけのスタイルだろう。
上の具は、スープ煮でもなければ、片栗粉で閉じていない。
あっさりとした塩炒めゆえに、あまりご飯を喚起させない中華丼なのであった。
さらに「かしわそば」のそばは、なぜか茶そばであ離、炒飯は味わいが淡く、そのかわりに紅生姜が、たっぷり乗せられているのであった。
すべてがお多福基準で、他に例がない。
いやもしかすると、弟子屈町の他の食堂も同じなのかもしれない。
今回は頼まなかったが、牛丼やねべ焼きうどんも気になるなあ。