83歳の職人が握る寿司は、いぶし銀というより、ほのぼのとした陽だまりの味だった。
ふっくらと膨らんだ小倉の牡蠣は、とげとげしさがなく、ミネラルも淡く、酢飯に溶け込むように消えていく。
炙ったサワラは、色気を静かににじませて、舌を滑っていく。
シコシコと歯の間で弾むフグを食べていると、「もう60年前からフグは握っています」と、親父さんが可愛いい笑顔を作る。
矜持やエゴが消え、邪心もなく、孫のために握る好々爺のように、淡々とした握られる寿司は、微笑ましい。
凄みはなく、ただただ優しい温かみにつかるだけさ。
小倉「もり田」小倉「もり田」4・6
とり貝炙り
鯛の松皮造りとウニ
タコの柔らか煮。山椒、ごま、小倉、大根
握り
1づけ。かなり漬けられている。
2フグ。もみじおろし、鴨頭ネギ、シコシコしているが薄さで酢飯とバランスとっている
3サワラ、FB参照
4ケンサキイカ、ウニとトビコ、柚子胡椒、塩
5宍道湖、白魚
6赤貝、塩、紫蘇、わさび。赤貝と紫蘇の香り以外にあう
7のどぐろ、一味、ネギ
8アワビ柔らか煮
9アナゴ炙り
10フグ白子焼き、白子勝ち。酢飯消える
11小倉の牡蠣 FB参照
12ネギトロ
追加で
13小倉、合馬の筍
14さより、白板昆布
15タコげそ炙り