とんかつ屋の店名には、首をかしげた。

食べ歩き ,

飲み物とは、「飲む行為により摂取する液状のもの」、もしくは「固形物を含むが、咀嚼の必要がないほど柔らかく、嚥下可能な料理」だと思っていた。
もしくは誇大表現として、「咀嚼が必要だが、スルスルと飲み込むように食べることが可能な固形物中心の料理」という、拡大解釈もできるかもしれない。


しかしこのとんかつ屋の店名には、首をかしげた。
カレーや麻婆豆腐、納豆やTKGならわかるが、とんかつとは無理がないか。
もちろん、同経営の「カレーは飲み物」がヒットしたので、「こんどはとんかつだ」と、話題性やウケを狙った店名だとはわかっていた。
だが心のどこかで、「とんかつは飲み物だと思わせるような、味わいか形状が発明されたのかもしれない」と思い、足を運んでしまった。
また、一とんかつファンとして、とんかつ会議主催者として、とんかつを軽んじてはいまいなと、とんかつの未来に不安を感じ、足を運んだのである。
そう勝手に思い込んだ僕が馬鹿だったか、正しかったのかは、次回の「東京とんかつ会議」にて。