内蔵中華

食べ歩き ,

釜焼きされたギアラの脂の甘みとタレの甘みが、焦げ香とともに攻め、脳が弛緩する。
オレンジピールなどつけて焼いた、甘い香りの大腸焼に、はははと笑う。
小腸は、滷水で味付られ、その甘辛い味と脂がよく合うんだな。ははは。
そしてハツは短時間で火を入れられ、胡麻と香菜をまといながら、鉄分をたぎらせる。
これはいけません。
酒が進んでいけません。会話が盛り上がっていけません。ずうっと笑いっぱなしでいけません。いい内臓料理は人をハイにするのです。
「内蔵中華」の極みです。
青山「楽記」にて。

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