美人女将が二人で働く店があるという。
その店は気まぐれで、滅多に店を開かない。
割烹着姿のお二人は、子供のような素敵な笑顔でよく笑い、お茶目である。
二人とも食べることがなによりも大好きで、そんな二人が作った料理を食べれば愉快になって、みな笑い出す。
酒もついつい飲み過ぎちゃう。
飲んで酔っぱらっても、「しょんなか」と笑ってくれる。
一人は博多女で一人は鹿児島女。
だから二人とも心が大きいのかな。
優しき料理を食べ、温かき心に包まれる、銀座の小さな小さなお店。
その夜は幸せに満ち、知らない客同士が結ばれる。
そんな店が今週末、また開く。