糟蛋焼拝翅。
底が見えないほどに、うま味が深く、濃い。
人の手を得てないように、丸く、複雑である。
フカヒレの糟蛋ソースである。
酒粕と醤油に漬け込んで2年間発酵させたゆで卵が、糟蛋(ザオタン)と呼ばれるという(下のコメント欄に写真掲載)。
その味の深みは舌を翻弄するかのように、次から次へと湧き出てくる。
強いて言えば、オイスターソースを穏やかにし、さらに複雑な香りをまとわせ、甘味を増したソースと言おうか。塩分が強いのだがきつくない。
無垢のフカヒレを包みこんで、その味のバランスを保っている。
残ったソースに、紹興酒をひと垂らし。
ああいけません。良い子は決して食べていけないものになってしまいました。
「趙楊」にて。
糟蛋焼拝翅
食べ歩き ,