茨城名物とは知らなかった。
馬喰町「松五郎 東京支部」の。名物スタミナラーメンである。
、S50年に発案され、人気を博したのだという。
素揚げしたレバーとカボチャ、
炒めたキャベツと人参、ニラを、醤油味の甘く辛い餡で包み、
スープ麺か冷たい麺にかけた料理。
熱いと冷たい。
現地茨城では、8割の客が冷と聞き、冷を注文。
水で締めた中太は口当たりよく、餡を適度に絡め登ってくる。
餡の味は濃すぎないが、甘さに少したじろぐ。
少し甘い五目焼きそばの麺を太くし、冷やしました
と想像してもいい。
カボチャと麺という初体験はどうかと聞かれても
合う合わないの問題ではなく、
なぜカボチャだったのかという問題に言及したい。
レバーはなかなかよろしい。
しかし食べ終え疑問に思ったのは、
虜になる要素が少ないことである。
ある日、こつ然と「ああ、スタミナラーメン食いたい」と
思うような吸引力がない。
水戸っぽと呼ばれる人たちの「怒りっぽい・骨っぽい・理屈っぽい」
とも共通性がない。
いやその不思議さが、のちに虜となるのかもしれないのだな。、