柿の本性。 2012.09.29 食べ歩き , 東京 , 和食 , てんぷら , 果物 Tweet 果物は数あれど、柿ほど謙虚な奴はいない。 どの果物より日本人とのつき合いは長いのに、偉そうではない。 料理になっても慎ましい。 柿なますでは、大根や人参に同調し、ほんのり甘さ主張するに留まっている。 ところが揚げると、一変する。 胡麻油の香りに包まれた果肉は、ねっとりと甘く、妖艶で、気高く堂々としている。 秋になると、 そんな柿に無性に会いたくなって、日本橋の天ぷら屋「てん茂」に足が向く。