神田「万平」閉店

東京ポークソテー会議3 神田「万平」

食べ歩き ,

東京ポークソテー会議3 神田「万平」

肉3焼き2ース2付け合わせ2汁3香の物2ご飯3計17点 肉と焼きは5点 満点は25点

老年のご主人が一人厨房を守り、気さくなおばさんたちによる、心が届くサービスが心地よい。いつまでも続いてほしいと願う、下町の心意気がにじみ出たとんかつ屋である。

 「ポークソテー定食」は1650円。楕円形のアルミ皿に分厚いソテーが盛られて登場する。使うは、茨城のいも豚で、厚い肉を噛むと、歯がギシギシと音を立てて入っていくような醍醐味があり、顔が崩れる。

 背脂が掃除された肉は、しっとりと肉汁を含んで、食べ応えがある。ソースはケチャップとソースを合わせたものと思われるが、みずみずしいキャベツに絡めて、肉と一緒に食べると、よりおいしい。

柔らかめのご飯も上等。味噌は白みそ風の甘口。甘さが程よく、食べ進むうちに温かい気分となってくる。お新香は白菜だけだが、つけ具合がピタリと決まっている。