東京とんかつ会議66 銀座「イマカツ」殿堂入り審議

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東京とんかつ会議66
銀座「イマカツ」殿堂入り審議
【肉3油3衣3キャベツ3ソース2御飯3味噌汁2お新香1特記カツサンド1合計21点】各項目3点特記1点総計25点満点

 東京とんかつ会議では、第三回に六本木の「イマカツ」を取り上げた。2012年7月のことである。当時出かけるのは初めてであったが、新たなとんかつ屋のスタイルがそこにはあって、今後のとんかつブームをけん引していく予感が感じられた。
モダンな内装、とんかつだけではなく、鳥のささみカツに注力している点、夜は米の種類が選べ、炊き立てをいただける点、酒の種類の揃えなど、従来のとんかつ屋ではなかったものをやられて、女性客も多かった。
そして人気を得て、銀座にも店を出された。今回の殿堂入り審議は銀座である。昼に訪れたが、外には行列、女性客も多い。以前と違った点は、まず肉を二種類のうちから選べる点である。従来の「やまと豚」に加え、「四万十柚子豚」も用意されている。今回二種類をいただいたが、「四万十柚子豚」の方が、若干甘みが強く、味も濃い。この豚肉に塩をつけ、添えられた柚子果汁を漬けて食べると、レモンほど酸味が強くないので、とんかつの特に脂身部分とよく合う。
衣は、以前よりきめ細かくなって肉とのバランスがよくなり、油キレももいい。キャベツは前回同様、甘くみずみずしく、先に運ばれるキャベツをつまみながら、とんかつができるのを待つのも一興である。ソースは味が強め、味噌汁も以前と比べて香りがよくなった。またご飯も変わらずおいしく、白飯か16穀米が選べる。夜はコシヒカリ、ミルキークィーン、にこまる(1合980円2合より)の中から選べるのも魅力的である。脇役陣は充実しているが、唯一お新香が少し寂しいのが残念である。
カツサンドは、ロースかヒレが選択でき、トーストしたパンの薄さ、ソースの甘み、肉の厚さなどが、よく練られており、おいし