東京とんかつ会議17
秋葉原「丸五」の特ロースカツ1700円 定食400円。

とんかつ会議 ,

東京とんかつ会議17 秋葉原「丸五」の特ロースカツ1700円 定食400円。
<肉3、衣3、油2、キャベツ3、ソース2、御飯2、新香2、味噌汁3、特記生野菜1
計21点>

 

秋葉原の人気とんかつ屋である。細長い店内は、清潔感に満ちている。テーブルの上はソースに辛子、醤油、塩に、サービスのラッキョウと小梅。それぞれの容器が整然と並んでいる。
昼夜共に満席で、昼は次々とサラリーマンが入ってくるが、「よし今日は奮発しよう」と思うのか、昼から特ロースカツを食べている人も多い点に、彼らの信頼を得ているほどがうかがえる。
量も30gほど多く、肩ロース寄りの肉を使うという、特ロースの肉は、しっとりと肉汁が滲み、豚本来の旨味がある。肩ロースに近いだけあり、肉質がきめ細やかで噛む喜びがある。普通のロースカツも食べたが、肉質としては、断然お奨めしたい。中粗の衣は肉に密着し、サクサクとして香ばしく、油切れもいいが、下に敷いた紙に乗った部分がかなり自身の熱と油で湿ってしまっているので、もったいない。
そのままでも塩でも十分に美味しくいただけるとんかつだ。どろりとしたソースは甘みが勝っているが、後味のキレはよく、ご飯を呼び込むには最適である。
紫蘇の細切りが混ざったキャベツはみずみずしく、塩、レモンと醤油、添えられるドレッシング、ソース、いずれでもおいしい。お奨めは、口のリフレッシュとなるレモン醤油。
ご飯、白菜、人参昆布の細切りの新香も標準以上、なめこと豆腐の赤だしは、香りよく、品があっておいしい。
特記した生野菜はサラダだが、キュウリ、トマト、セロリ、アスパラガス、人参、紫玉葱など、全てみずみずしく力あるサラダで、洋食屋で食べるサラダとしては最上級。500円もお値打ち。
また夜は、「肉寄せ」、「角煮」、「牛タン味噌焼き」、「豚ばら冷しゃぶ」、「豆腐サラダ」、「大和煮」等、「丸五」の底力を知る特有の肴もあり、そば前ならぬカツ前で一杯やってからカツを食べる楽しみもある