東京とんかつ会議168 根津 「ひのき」特ロースカツ定食1300円

東京とんかつ会議168 根津 「ひのき」特ロースカツ定食1300円
【肉3衣3油2ソース2キャベツ3ご飯2味噌汁2お新香2特記紅鮭フライ合計20
点】各項目3点満点特記1点総計25点満点
ご夫婦2人でやられている、小体なとんかつ屋である。常連らしい一人客が多く、みなさんご主人と、世間話をされている。東京には、街に人に馴染んで地元の方から愛され続ける、こういうとんかつ屋が多くあるのが嬉しい。
 さて今回のお題は、「ロースかつ定食」であったが、特ロースとの違いをご主人に尋ねたら、「違いって言われてもねえ。特ロースの方がおいしいよ。間違いない」と言われてしまい、ならばと「特ロースかつ」を頼んでしまいました(すいません)。
 登場した「特ロースかつ」は、中粗のパン粉で、からりと揚げられている。
岩中蓋を使ったというカツを噛めば、肉はきめ細かく、脂の甘い香りが流れる。もうなにもつけずとも肉に力がある。この価格では、実にお値打ちであり、近隣に住むか働く人たちは幸せである。
 ただ高温で揚げ切るため、油切れはいいが、食べて後半になってくると、肉にかなり火が入って、硬くなっていく。その辺りを考慮して、油を2とした。
 極細切りのキャベツはみずみずしく、豚汁は、大根、人参、ごぼうがたっぷりと入り、熱々である。お新香は、白菜漬け。
 珍しい、紅鮭のフライもおすすめである。