東京とんかつ会議 第62回 笹塚「江戸家」ロースかつ定食(1640円 夜は1750円)

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東京とんかつ会議 第62回 笹塚「江戸家」ロースかつ定食(1640円 夜は1750円)
【肉2衣2油2キャベツ2ソース2御飯2新香2味噌汁1 特記カキフライ 16点】

「とんかつ会議」をやっていると、様々な方から、お店の情報をいただく。この店も前回の「武信」あげたFaceBookで、知り合いの方二人からコメントをいただいた店である。お一人は、「会議でなく、近くに来られた時ふらっと寄ってください」。と書かれていた。
まさにそんな気さくで、庶民的な店である。商店街のなかにあって、うっかりすると通り過ぎてしまうような、店構え。店に入ると揚げ手のご主人とお手伝いの女性二人が、「いらっしゃいませ」と、快活な声をかけられた。
この厚いロースかつの価格は、神田「万平」や赤坂「玄豚」などと同じお値打ち感がある。中粗のサクッと揚がった衣をまとい、断面にうっすらと肉汁を滲ませるロースかつを食べれば、ほのかに甘く、脂の溶け具合もいい。ただ少し揚げ過ぎなのだろう。途中で衣がはがれてしまうのが残念だ。
細く切られたキャベツは切り立てではないが、みずみずしく、白菜の漬け物もとんかつの味を一旦切る役目として最適である。上新香を頼んでみたところ胡瓜やカブのぬか漬けの塩梅がよく。白菜漬けに、胡瓜やカブを一切れでもつけてくれたら、より魅力的な定食になると思った。
甘口のソースは濃い味わいで、少ずつかけた方がいいだろう。味噌汁は、豆腐と三つ葉。調味料の味が出すぎているゆえに1とした。カキフライは大ぶりで、牡蠣のエキスがたっぷり詰まって、冬の喜びを伝えてくれる。